「ワイヤードは,リアルワールドの上位階層とみるのが適当です。…リアルワールドの現実など,ワイヤードに流れる情報のホログラムでしかありません」。情報があって,現実がある,という考え方。
共同通信が報じたところによると,公安調査庁の職員,約600人分の自宅住所や携帯電話番号などのデータが,インターネット上の複数のホームページに掲載されていることが29日,わかった。公安調査庁広報連絡室では,「内部調査しているが犯人を特定できない。内容はおおむね正しい。世の中にはいろいろな人がいるので,職員の家族に迷惑が掛からないように注意喚起するとともに,内部の文書管理を徹底する」と述べている。
データはいろいろなところに流れているが,この掲示板の転載はまだ生きている(コピー)。数カ月前にも公安のリストが流れたことがあったが,今回はその比ではない量。内容が内容なだけに,完全に内部からの情報漏洩だろう。なにを間抜けなことをやっているのかと,ほとほとあきれるばかり…。
高いところから見渡すと,細かいところまでよく見晴らせる。ワイヤードという高台からリアルワールドの地を見下ろすと,今まで見えなかったものが見えてくる。手にとれなかったものが手にとれる。上位階層であるワイヤードから見たら,この現実など,ただ情報を体現しているフィールド,でしかないのかもしれない。
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